「初めて競艇場に遊びに行くから、ルールとか基礎知識を知りたい!」
という競艇初心者に向けて、
俺が「競艇の必要最低限の知識」をまとめてみた。
この記事を約10分読むだけで、「予想をして」
「舟券を買って」
「レースを観戦する」
↑ができるようになるのだ。
全く知識がない初心者でも分かるように簡単に解説していくので、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。
シゲじい
競艇で的中して勝ちを目指すためにも、ルールと基礎知識は必要不可欠だぞ!
まずは競艇のルールをわかりやすく解説!
競艇の基本的なルールとして、
目次
・競艇のレースは必ず6艇で出走!
・少し特殊な競艇のスタート方式を解説!
・レースは3周で決着!
・〇日目ってどういうこと?
・モーターの強さも予想に必要!
といったことを解説していく。
「レースを見たけど何が起こってるのか分からない!」といったことを防ぐためにも、必要最低限のルールを覚えておこう。
競艇は6艇で出走!
競艇ではどんなレースでも必ず6艇でレースが行われる。
同じ公営ギャンブルの競馬や競輪ではレースごとに出馬数や出走人数が違ったりするが、競艇では常に6艇だ。
そのため、レース展開を予想しやすいとも言える。
内側から1号艇
6艇にはそれぞれ、ピットアウトする枠の内側から1号艇、2号艇、3号艇、4号艇、5号艇、6号艇と番号が決められている。
ピットアウトとは、各艇が待機場所からスタートに向けて出発することだ。
同じコースを周回するので、内側を周れる1号艇が有利で、1号艇の1着率は約50%となっているのだ。
舟券で迷ったときは1号艇の単勝を買っておけば間違いないぞ。
艇ごとの色と番号を解説!
競艇では、艇の番号ごとにヘルメットや服の色が決まっているぞ。
観戦席やインターネット中継などでも、舟券を買った艇が見やすいので、レースに見ごたえがある。
艇の番号と色をまとめたので、覚えておいた方がいいぞ!
番号 | 色 |
1号艇 | 白 |
2号艇 | 黒 |
3号艇 | 赤 |
4号艇 | 青 |
5号艇 | 黄 |
6号艇 | 緑 |
シゲじい
舟券の予想で迷った時には、1号艇の単勝を買えばかなりの確率で的中するぞ!
競艇のスタート方式を解説!
競艇のスタートは「フライングスタート方式」と呼ばれる方式で行われるぞ。
フライングスタート方式とは、一定の時間内にスタートラインを通過することによってスタートするのだ。
各競艇場には「大時計」と呼ばれる黒色とオレンジ色の大きな時計がスタートライン付近に設置されている。
選手は大時計の針がスタート時刻を指してから1秒以内にスタートラインを通過しなければならない。
当然、スタートタイミングは選手によって異なり、スタートがうまい選手はそれだけで有利にレース展開を運べるのだ。
以下の動画でも、スタート方式が分かりやすく解説されているので参考にしてみてくれ。
シゲじい
選手達は限りなく0に近い瞬間でのスタートライン通過を狙う。
見所だぞ!
スタート事故とは??
スタートを失敗することを「スタート事故」と呼び、スタート事故には「フライング」と「出遅れ」の二種類が存在する。
フライング:大時計がスタート時刻を指すよりも前にスタートしてしまうこと。
出遅れ:大時計がスタート時刻を指してから1秒以上経過してもスタートラインを通過できないこと。
フライングをしてしまった選手には一定期間の出走禁止が命じられるなど、厳しい処分を受けることになるぞ。
だから選手はフライングをしないように細心の注意を払いながら、なるべく早いスタートを切らなければならないのだ。
スタート事故の時の舟券はどうなる?
スタート事故が起こった場合、スタート事故を起こした選手が絡んだ舟券は全額返金されるシステムになっている。
例えば1号艇がフライングした場合は、1号艇の単勝はもちろん、三連単「1-2-3」などの舟券も返金対象となるのだ。
また、払戻金がスタート事故を起こした選手を除いて再計算されるので、購入前のオッズよりも低くなることがある。
競艇場にとっても利益が減るので、選手には重い処分が科せられてしまう。
シゲじい
スタート事故が起きた場合、返金対象になるかもしれないので、舟券は捨てずに持っておくべし!
競艇のレースは3周
競艇は1周600mのコースを3周すればゴールとなる。
競艇のレースは「ピットアウト」→「スタート」→「ターンマークを周回」→「ゴール」が一連の流れだ。
ターンマークとはコースに浮かんでいる赤と白の三角コーンのことで、スタートから見て右側のものを「第1ターンマーク」、左側のものを「第2ターンマーク」と呼ぶ。
ピットアウトからスタートまでを解説!
競艇では、ピットの枠順通りにスタートするとは限らなのだ。
なぜなら、ピットアウトしてからスタートまでの間に、選手同士のコースの取り合いが行われるからである。
とはいえ、コースの取り合いが激しいのは外側の艇だけで、1号艇は95%以上1コースからスタートするぞ。
外側の艇はスタート位置が変わるかもしれないことも予想の要因になるわけだ。
一周の距離は同じだが…
全国24カ所の競艇場のどこでも1周600mなのは同じだ。
しかし、競艇場ごとに「波の高さ」「風向き」「淡水・海水」などが変わってくるため、一概に全て同じコースだとは言えないのだ。
自分がよく行く競艇場の特徴を知ることで、的中率アップにつながるぞ。
シゲじい
競艇選手は地元の競艇場で練習をしているからコースを熟知している。
迷ったら地元選手の舟券を買うのもありだぞ!
レース日程を解説!
出走表を見ていると、「G1〇〇杯〇日目」と書かれているのを見かけるであだろう。
ある競艇場でレースが行われる期間のことを「節」といい、「〇日目」とは節が始まってから何日目なのかを指すものだ。
1つの節は4日~7日間続き、選手たちはその節の間でレースの結果を競い合うというのだ。
節の最終日には「優勝戦」と呼ばれる、その節で最も成績の良い6人の選手が戦うレースが行われる。
競艇は1日12レース
競艇場はレースが行われる節の期間と、レースが行われない非開催の期間が交互にやってくるのだ。
節の間は合計12レースが開催されるので、昼くらいから競艇場に行ってもレースを存分に楽しむことができるぞ。
競艇場によっては、昼~夕方の「ナイターレース」メインの競艇場、朝~昼過ぎの「モーニングレース」メインの競艇場がある。
自分が行く競艇場の第1レースと第12レースの時間を調べれば、だいたい何レース見られるのかが分かるぞ。
競艇は最終日の12Rが優勝戦
競艇を初めて見に行くなら、節の最終日の優勝戦が行われる日にいくべし!
第12レースが優勝戦となっており、どの選手も予選を勝ち抜いた強者だからうまい走りを見せてくれるし観戦しがいがあるぞ。
その節で最も強い選手が集まるだけあって、競艇場も普段より活気があって楽しいのだ。
優勝戦は強い選手ばかりなので、1号艇をメインにした鉄板予想をオススメしている。
シゲじい
一般的なデイレースが行われている競艇場なら、昼から行っても十分楽しめるぞ!
モーターの情報も要因に必要だ!
競艇のレースの勝敗を大きく分ける要因として、選手と同じくらい欠かせないのが「モーター」だ。
強いモーターの艇に載るだけで、格下の選手が格上の選手を勝つことだって珍しくない。
出走表を見るときは、選手だけでなくモーターの強さも要チェックだ。
選手が使用するモーターは節の抽選で決定
どの選手がどのモーターを使うかは節のはじめの抽選で決まってしまう。
競艇で使われるモーターは規格が決まっているが、レースが行われる度に性能に微妙な違いがでてくるのだ。
例えば、転覆して水が入ってしまった場合、一度分解して部品を交換しなくてはいけないこともある。
競艇はまさに「勝負は時の運」という言葉を体現している。
モーターの整備力も強さの一つ!
競艇選手は、抽選で決まったモーター自分好みにカスタマイズすることが可能だ。
プロペラの形を調整をしたり、パーツを取り換えたりとそこは選手によって百人百様である。
モーターを整備する腕前は残念ながら出走表などを見ても分からないが、一般的には選手歴が長いほど整備に長けている傾向にあるぞ。
節の後半ではモーター戦績が悪くても、ベテラン選手なら整備の腕で逆転することもあるのだ!
シゲじい
いくら選手が強くても、モーターが弱すぎると勝つことはできないのだ!
競艇の基礎知識を解説!
競艇の基礎知識として、
目次
・舟券はどこで買える?
・払戻金、オッズとは?
・選手の強さの見方を解説!
・A1とかB1とは?
・SGとかG1ってなに?
・競艇の5種類の決まり手
について解説していく。
出走表の見方や払戻金の仕組みを知ることで、レースの予想に役立てて欲しいと思う。
舟券の買い方とは?
舟券は、写真のような予想して買った艇の番号と購入金額が書かれた券のことだ。
レースが開催されている競艇場や、競艇場の近くにある場外販売所の自動発券機で購入できるぞ。
的中した舟券を自動払戻機に入れると、購入金額とオッズに応じて払戻金が支払われるのだ。
また「テレボート」というサービスを活用すれば、インターネット上でも舟券を買えるぞ。
競艇場や場外販売所での舟券の買い方
競艇場や場外販売所では、マークシートを使って舟券を購入する。
[開催場][式別][レース][1着(2着・3着)][金額][単位]をマークして、自動発券機に持っていこう。
単勝と複勝のマークシートは専用の窓口があるので要注意だ。
舟券を買うときは、自動発券機に「お金→マークシート」の順番で入れることと、「単位」にマークするのを忘れないことに気を付けるんだ。
(※式別:単勝、三連単など舟券の種類のこと)
テレボートでの買い方!
テレボートとは、インターネット上で舟券が買える公式サービスで、PCやスマホなどで利用することができるサービスだ。
舟券が買えると言ってもデータ上でお金のやり取りをするだけなので、競艇場や場外販売所の様に実際に券が出てくるわけではないぞ。
競艇はリアルタイムのインターネット中継も行われているので、家でも手軽に楽しむことができるのだ。
興味がある人は公式サイトを是非チェックしてみるといい。
・ボートレースオフィシャルサイト
シゲじい
まだ競艇で遊んだことがないなら、一度は競艇場に行ってみる事を勧めるぞ!
払戻金、オッズとは?
「払戻金」は舟券が的中した際に支払われるお金のことで、「オッズ」は買った舟券が的中した際に何倍になるのかを表した倍率のことである。
また、的中した舟券を100円買ったときに貰える金額が払戻金と書かれることもあるぞ。
例えば、上の画像では、三連単「6-5-3」を100円買っていた場合に7,410円貰えるということだ。
そうするとオッズは100円の舟券が7,410円になっているので「74.1」倍ということになるのだ。
オッズが高いものは?
オッズは的中させるのが難しい舟券ほど高い傾向にあるぞ。
倍率が最も高いのは三連単で、最も低いのは単勝だ。
競艇で勝つためには、オッズと的中率のバランスを考えながら舟券を買った方が良いだろう。
オッズの見方を解説!
オッズは人気の高い選手の艇ほど低くなるので、レース前に艇ごとの人気を見るのに使うことができるのだ。
分かりやすく「単勝のオッズが低い選手=人気のある強い選手」と思ってもらってもいいぞ。
初めて競艇に行ったときは、オッズが低い選手を中心に予想を組み立てると的中することができるぞ。
シゲじい
初めから高いオッズを狙っても、的中させるのは厳しい!
まずはオッズの低い人気選手から予想を的中させるべし。
選手の強さの見方を解説!
勝率とは、選手の強さを表した数字だ。
一般的な意味の「1着になる確率」とは違うので覚えておこう。
勝率を見れば選手のだいたいの強さが分かるので、出走表では要チェックだ。
勝率とは?
選手の勝率は「着順点の合計/出走回数」で計算されている。
着順点はレースの着順によって毎レースごとに選手が獲得できるポイントで、何着で何点獲得できるかはレースのグレードによって異なるのだ。
例えば、一般戦の予選で獲得できる着順点は以下の表のようになっている。
着順 | 着順点 |
1着 | 10点 |
2着 | 8点 |
3着 | 6点 |
4着 | 4点 |
5着 | 2点 |
6着 | 1点 |
例えば、ある選手が5回のレースで1着、2着、3着、4着、6着だった場合は、「(10+8+6+4+1)/5=2.9」で勝率「2.9」ということになる。
全国勝率と当地勝率とは?
勝率には、その選手が出走した全てのレースで計算された「全国勝率」と、その競艇場のレースのみで計算された「当地勝率」があるぞ。
競艇場によってどちらに注目すべきかは変わってくるが、初心者のうちは全国勝率を活用するのだ。
全国勝率が高い選手はレース運びや操縦技術がうまいので、どの競艇場でも安定したレースが望めるぞ。
シゲじい
予想に不慣れないうちは、出走表の全国勝率が高い選手に注目せよ!
A1とかB1とは?
競艇選手はレース成績によって「級別(ランク)」という格付けが決められているのだ。
級別は上から強い順番に「A1」「A2」「B1」「B2」となっている。
出走する枠やモーターの強さなどにもよるが、通常の流れ的にはB1選手はA1選手に勝てないと言っても過言ではない。
級別の決め方とは?
級別は基本的に勝率が高い選手から順番に「A1」「A2」「B1」「B2」が割り当てられるようになっている。
級別ごとの「定率」「だいたいの勝率」「条件」をまとめたぞ。
級別 | 定率 | だいたいの勝率 | 条件 |
A1級 | 20% | 7.00~ | 2連対率30%以上
3連対率40%以上 |
A2級 | 20% | 5.50~7.00 | 2連対率30%以上
3連対率40%以上 |
B1級 | 50% | 2.00~5.50 | 勝率2.00以上 |
B2級 | 10% | ~2.00 | A1、A2、B1以外の選手 |
(※定率:選手全体の何%がその級別になれるか)
ちなみに、2連対率は2着以内に入る確率で、3連対率は3着以内に入る確率の事を指すぞ。
A1級とB1級では、条件の厳しさや勝率が圧倒的に違うことが一目瞭然だ。
A1選手が1号艇のレースは鉄板だ!
出走表を見れば、レースに出走する選手の級別を確認することができるぞ。
競艇ではインコースの1号艇が有利なので、A1級選手が1号艇で、2号艇以降がB1級選手のレースは鉄板で狙い目なのだ。
ほぼ確実に1号艇1着になると言っていいので、見逃さないようにすべし。
シゲじい
出走表ではA1級選手が何人いて、何号艇で出走するのかに要注意だぞ!
SGとG1とは?
競艇のレースは「SG」「G1」「G2」「G3」「一般戦」の5つに分類されるのだ。
この格付けのことを「グレード」といい、グレードが最も高いレースがSG、最も低いレースが一般戦となる。
SGやG1には出走する為の資格があり、実力のある一握りの選手しか参加できない。
グレードごとの開催回数と出走条件の違い
グレードごとの開催回数と選手が貰える優勝賞金、出走条件や主なレースをまとめてみた。
グレード | 年間回数 | 出場条件 | 主なレース |
SG | 8回 | レースによって異なる | グランプリ、ダービーなど |
G1 | 約35回 | 原則としてA1級レーサー | プレミアムG1、周年記念など |
G2 | 約8回 | 特になし | 秩父宮妃記念杯、モーターボート大賞など |
G3 | 約50回 | 特になし | オールレディース、企業杯など |
一般戦 | 毎日 | 特になし | 上記以外のレース |
SGの中でも最高峰のレースが毎年年末に開催される「グランプリ」だ。
参加条件がその1年間での獲得賞金上位18名に入らなければ参加できないレースであり、文字通りその年1番の選手を決めるレースとなっている。
大阪の住之江競艇場で開催されることが多いので、近くに住んでいるなら見に行くことを強くオススメするぞ。
初心者にはグレードが高いレースがオススメ!
初めて競艇場に足を運ぶ際には、グレードが高いレースがオススメだぞ。
一般戦よりも競艇場に活気があるので、楽しめること間違いなしだ。
選手のレベルも高いので、ハラハラドキドキするレース展開を見ることができるぞ。
シゲじい
せっかく競艇をするなら、SGやG1を見に行ってみるべし!
競艇の決まり手を解説!
決まり手とは、そのレースがどのようなレース展開で1着が決まったかを指す言葉だ。
「逃げ」「まくり」「差し」「まくり差し」「抜き」「恵まれ」の6種類がある。
「この選手はまくりがうまい」とか「4号艇の差しが決まった」といった感じで使われるぞ。
最も多い決まり手「逃げ」
「逃げ」はイン(一番内側のコース)の艇が1番早く第1ターンマークを回り、そのまま他の艇に抜かれることなく1着になる決まり手である。
競艇はインの平均勝率が50%を超えているので、決まり手の半分以上は逃げということになるぞ。
判断力と技術で勝負「差し」
「差し」はインの艇が第1ターンマークを回るときに膨らんだ隙をついて、インより外側の艇が内側に入って抜く決まり手である。
前を走る艇のカーブの軌道を読む判断力と、わずかな隙間に艇を差し込む高度な技術を必要とするのだ。
豪快なスピード勝負「まくり」
「まくり」は外側の艇が第1ターンマークを回るときに、内側の艇を圧倒的なスピードで外側から抜く決まり手である。
決まり手の中で最も豪快で、0秒ギリギリのスタートをトップスピードで行う高度なスタート技術を必要とするのだ。
スピードと技術の合わせ技「まくり差し」
「まくり差し」はまくったあとで差す決まり手だ。
この技はまくりのためのスタート感と、差しのための操縦技術の両方が必要となっているので、使える選手は1流選手に限られてくるのだ。
稀にしか起こらない「抜き」と「恵まれ」
「抜き」は第1ターンマーク以降に1着が入れ替わり、そのままゴールしたときの決まり手である。
競艇は第1ターンマークで90%以上は勝負が決まるので、決まり手が抜きになることは稀にしかない。
「恵まれ」は転覆などで1着の艇がリタイアしたときに繰り上げで1着になったときの決まり手である。
抜きと同じく、実際のレースではほとんど見ることはないだろう。
まとめ
競艇で初めての方が、「予想をして」「舟券を買って」「レースを観戦する」ための最低限のルールと知識について解説した。
ここまで読んでくれたなら、今から競艇場に行っても問題なく楽しめるだろう。
さっそく舟券を買って、熱いレースを観戦するのだ。