前検について詳しく解説!

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競艇場_前検
ボートレースには「前検」って言葉があるんだが、みなさんは前検についてどれくらい知っているだろうか?「前検」って言葉を聞いたことがある人は、「レース前日に会場に入ってモーターとボートの抽選を受けたりするんだよね?」と想像される人も中にはいるんじゃないかと思う。でも、前日会場入りして宿舎に戻るまでの間に具体的に何をやっているのか?を知っている人はあまりいないのではないだろうか?そこで今回は「前検」について詳しく説明していきたいと思う。

前検とは

出場選手が前日に会場に入り、次の日からスムーズにレースができるようにするための業務・準備を行うことを前検という。

前検業務では、抽選で受け取ったモーターとボートを装着、異常がないかをチェック、スムーズに走れるように整備、そしてタイム測定といった一連の作業をこなしていくんだ。

このあたりの一連の作業についても詳しく説明していくが、

まずは前検入りしてから宿舎に戻るまでの選手の一日を見ていこう!

選手の前検日の1日

11:00~「会場入り」
レース場に入り、受付をすませ私物検査をうける。次に身体検査。各レース場には医務室があり駐在医師が選手一人一人の体調を検査する。・12:00~「ルールミーティング」
主催者の挨拶や、各レース場でのルール説明。ボート抽選、モーター抽選が行われる。

13:00~「モーター・ボート装着作業」
振り分けられたモーター、ボートを選手それぞれが点検を行い装着作業。

14:00~「タイム測定」
前検航走といっていわゆるタイム測定が行われる。ここでモーターが正常に動いているかチェックされる。

15:00~「前検終了」
全ての検査が終わり問題なければ前検合格となり、これで晴れて翌日のレース出場が認められ、前日の検査はこれで終了。

16:00~「帰舎」
各選手は作業を終わらせ選手専用バス(不正を防ぐ為に専用以外での移動は認められてない)で選手用の宿舎に向かい翌日のレースに備える。

ここまでが前検業務の一日の流れとなる。

次は前検業務の詳細について詳しく説明していく。

斡旋~会場入りまで

斡旋
選手はボートレース場からの斡旋(競艇場から○月○日から○○杯があるので出場してもらえませんか?)がくる。

出場が決まると遠方の選手はスーツケースを開催日の前々日にはボートレース場に着くように宅急便で送り、前日には会場の近くのホテルに前泊するんだ。

地元や家から会場に近い選手は家族に送ってもらい会場入りする選手もいるようだぞ。

そして前検当日、デイ開催のレースは12時、ナイター開催は16時までに会場に入るんだが、もしここで1分でも遅刻があれば(ボートレースは時間にすごく厳しい)SGやプレミアムG1等
になんと1年間出場できない厳しい罰則があるので、ほとんどの選手は10時、14時頃から集まり始めギリギリに来る選手はまずいないと聞くな。

選手は会場に入るとまず一番に行われるのが手荷物検査となる。

宅急便で送っていた荷物もここで全て細かくチェックされる。ここで携帯電話などの通信機器は全て預けることになるぞ。

少し前に携帯を服の中に隠して荷物検査をパスし外部の親族と連絡を取って不正を行った選手がいたらしい。

しかし今では手荷物検査もさらに厳しくなり、最新の金属探知機も導入されて100%不正はできないようになっている。

次に身体検査だ。

ここで発熱、体調不良があり駐在医師の判断でレース参加に支障があると判断されれば前検不合格となることもある。

過去には食中毒で前検不合格になった選手もいたそうな。

ここでファンのみなさんに朗報です

朗報
実際選手を『目の前でみたい』『写真や声をかけて応援したい』と思うファンもいると思う!

実はこの前検日に選手が会場に入る一瞬だけ会えるチャンスがあるのだ!

しかし、そこには色々な暗黙のルールがあるので必ず知っておいたほうが良さそうだ。

まず、選手は大体10時30分から11時30分までに会場に入る。

まず入口に関してなんだが、入場口は主に2つ。

選手専用の入り口から入るレース場と、一般の方と同じ入り口から入るレース場所がある。

なので、入り口は各レース場で異なるので事前に調べておく必要があるな。

次にこれは選手それぞれなんだが、優しい選手は写真等に快く対応してくれるが、中にはファン対応が苦手な選手や、並々ならぬ気合で入ってくる選手もいる。

先輩後輩と一緒にくる選手もいるので、そこは臨機応変に空気を読んでお願いしよう。

サインや写真は選手の業務ではないのでダメ元で応じてくれたらラッキーぐらいの気持ちがいいだろう(笑)

そして対応してくれた選手には感謝の言葉やお礼は最低限のマナーとして行うようにするんだ!

ルールミーティングから抽選

抽選
荷物検査、身体検査をクリアするとミーティング室に全ての選手が集められる。

ここでは審判や番組編成員、競技委員長から説明をうける。

例えばレース場はピットアウトする場所や水面の形状や、展示、レース後にピットに戻るタイミングの各場で異なるので説明や指示を細かく受ける。

そしてこの後、モーター抽選ボート抽選をうける。

商店街などでよく見る通称「ガラガラ」で行われているぞ。

白い球に番号が振ってあるので、順番に選手が回してその番号のモーター、ボートが今回選手が使うものになるということだ。

装着作業

装着作業
この後モーターとボートを各選手が受領し装着作業に入る。

装着する前は一通り点検し、装着後には正常に装着されているかを検査委員が検査する。

この装着検査はレース開催中も選手がモーターをボートに装着した際には必ず行われ公正安全なレースを行う上で大事な検査となっているぞ。

装着後は、選手それぞれ動きが異なる。

とりあえずボートに乗ってみて今のモーターの音や乗り心地をみて整備に取り掛かる選手もいれば、プロペラを外して自分好みに叩いてから水面にでる選手もいる。

タイム測定、整備

タイム測定
14時前後から前検航走といってタイム測定がある。

ここでも検査の意味を含んでいる。

このタイム測定は、モーターが正常に動いているかをチェックするもの。

極端にタイムが遅い場合、モーターに異常があるのではないか?と考えられる。

そうしたモーターは公正さに欠けるとしてその場合はもう一度再測定となるが、それはかなりのレアケースで今までほとんどないとのこと。

このタイム測定が問題なければ、全ての検査が終了し前検合格となり翌日からのレースに出場することができることになる。

ここからしばらく選手達には時間が与えられる。

プロペラの調整やモーターの本体をバラして整備を行ったりと選手によってバラバラだな。

宿舎から就寝

宿舎
そしてデイレースであれば16時前後、ナイターレースであれば20時前後を目安に宿舎に戻る。

ボートレース場に併設してある宿舎もあれば選手専用バスで近くの選手専用宿舎に戻る事になる。

一度会場に入ると外部との接触や、荷物検査で携帯も最終日の帰るまで預けなければならないので家族との連絡ももちろん一切取れなくなる。

万が一、家族になにか起きれば競走会を通じて連絡は取る事はできるそうだが基本はできない。

なので選手専用バスで全員で帰ることになる。

宿舎に着くと食堂で用意された食事を食べて、そこからは入浴と自由時間になる。

トレーニングルームがあり筋力トレーニングを行う選手や、大浴場に併設されているサウナで減量を行う選手もいる。

娯楽室には漫画等もあるのでそこで談笑する選手など、思い思いの時間を過ごし消灯は22時なので朝6時の起床までは就寝となる。

ここまでが会場入りから一日の終了までとなるぞ。

次の日は6時に起床し食事、準備をして大体8時頃から選手用のバスで移動して会場に入りする。

選手達はここから約6日間のレースを戦う事になる。

まとめ

ボートレーサーの仕事は約7日間、家族や子供との接触もできず会場と宿舎の行き来となる。

レースでは少しでも体重が軽いほうが有利とされているので一年中減量との戦い。

A1選手になればレース終了後中3日ほどでまた違うレースに出場するというような過酷な生活だ。
そして約7日間ボートレース場に缶詰め状態になる。

レース中フライングを切ってしまうと選手には罰則として30日間の出場停止になり、その期間はレースでの賞金や収入が一切なくなる・・・。

ファン、開催者にとっては返還となりとても残念なことなのだが、

30日のフライング休みは家族や子供と過ごせる貴重な時間にもなるので、常に全国を飛び回っている選手にとっては少しの休息になるのかもしれないな。

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